むかしは1セット21点制でした『ピンポン』

1996年の連載漫画

ピンポン COMPLETE BOX(完全生産限定版) [Blu-ray]
ピンポンはビックコミックスピリッツで連載されていた松本大洋先生の卓球漫画。

スピリッツ作品は青年誌の中でも20代に向けた話が多く、アニメ化よりもドラマ化に注力してましたね。今もそうなのかな。

当時の連載陣の中でも松本先生は絵もストーリーも独創的で、ちょっと異彩を放つ存在だったとおもいます。

絵柄があわないと敬遠する読者がおおい作家さんの1人なんじゃないかとおもいますが、じぶんの苦手な絵とか苦手なジャンルを敬遠しないで、最初はちょっと苦手でも触れてみる方が、当然よりおおくの素晴らしい作品に出会える機会が増えますし、もっともっと色々なジャンルの作品を楽しめるとおもいます。

たいてい違和感なんて最初の最初だけですよ。作品がおもしろければいつの間にか気にならなくなっていって、違和感も全部吹き飛ばしてくれます。

2002年 実写映画化

ぼくも実写映画化されたときにちょっと食わず嫌いをしていました。実写作品で松本先生の独特な画風の世界観をだせるのかなあとおもったわけです。

しかし卓球の試合であるにも関わらず、CGをふんだんに使用した演出と軽快な音楽が漫画とはまた違った形であの世界観をみせてくれました。今でもときどき見直していたりします。

その後しばらくして今度はアニメ化されるのですが、原作ファンからは以前のぼくのように原作の世界観をだせるのかといった声や、逆に作品をまったくしらない層からは絵柄が苦手だなーという声をよくネットでみかけました。

ぼくは最近、いろいろな人の意見を聞いていくうちに原作と実写やアニメを比較するということ自体、あまり意味のないことなのかもしれないと考えるようになってきました。

小説や漫画、特に小説では文字だけで表現された世界を読者が様々な形で頭の中に思い描きます。漫画も音やテンポは読者の想像の中でいろいろと補正される部分が大きいとおもいます。

それをアニメや実写にする際に、制作者はできるだけ多くの視聴者に心地よく原作イメージを再現できるよう努めているとおもうのですが、それはどうしたって万人が納得するものではないはずです。

だったら最初から原作小説や原作漫画のイメージをつよく持ち過ぎずに実写やアニメを楽しんだ方が健全なんじゃないかなあという考えですね。

さすがに極端な改悪は好ましくありませんが、実写化、アニメ化(特に実写化)に対して視聴者側も変にこだわり過ぎずにもっと寛容に受け入れた方が楽しめるとおもいます。

2014年 TVアニメーション

なんやかんやと書きましたが結局のところ、封を開けてみればピンポンのアニメーション化は大絶賛される結果となりました。

原作からのファンも新しいファンもどんどん惹き込まれていくのが、放映当時のSNSコメントなんかでもよくわかりました。

映画化までされた過去の作品をあえてアニメ化するんですから、制作陣の熱意はホンモノです。ちゃんとみればぜったい伝わるとおもいます。なので食わず嫌いして敬遠している人にもっとよく知ってほしい。

主人公はペコではありますが、よくペコとスマイルのダブル主人公だとも言われています。ぼくはその2人に加えてアクマもいれてほしいかな。

主人公たちやドラゴンは才能があり過ぎて、才能あるゆえの傲慢さや悩みというのもいいんですが、それよりもアクマの考え方や振る舞いの方が共感しやすく好きなんですよね。

ちなみにペコがスコンク負け(1点も取れずに負ける)するシーンですがアニメ版では現在のルールで11点差負けの完封ですが、原作では当時のルールで1セット21点マッチだったとおもいますので、21点差の完封負けだった気がします。自信家のペコがうけたショックは計り知れなかったでしょうね。

公式サイト TVアニメ『ピンポン』公式サイト

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